プロジェクトの概要 | どんぐりひろばプロジェクト・プロジェクト編

プロジェクトの概要

 どんぐりひろばプロジェクトとは、2005年の愛知万博期間中に、名古屋建築会議が企画する、名古屋市内に点在するどんぐりひろばをパヴィリオン化し、地域社会の再構築を目指すプロジェクトである。

 まずプロジェクト全体の核となるどんぐりひろばを2ヶ所設定し、プロジェクト全体の概要説明の展示と、分布を示す地図を市民に配布する。また、数回のイベントを実施する。

 次に重点的なプロジェクトを行うどんぐりひろばを50ヶ所程度設定する。ここでは、インスタレーションや工作物を作成し展示を行う。作品はそれぞれの地域の生活に密着したものとし、子供を含む地域の人々が作品に触れたり、この場を利用することによって、どんぐりひろばの存在を改めて考え直すきっかけとなる。また、各アーティストが独自に各会場において作品を使ったイベントを行う。

 さらに名古屋市内に点在するどんぐりひろば497カ所すべてを緑化し、日常的に使われることが少なく、地域の中で忘れ去られた貴重な空地を再生する。また、万博に参加する国の国旗を掲げたり、その国の遊びを体験するイベントを開催することで、万博会場だけではない万博と地域の関係を見直す契機とする。

 以上のプロジェクトを総覧できる地図及びプロジェクトの主旨を説明するパンフレットを作成し、市内の主要な観光地や散歩ルートなどを包含したルートで、どんぐりひろばを巡回できるものとして、万博来訪者が会場だけではなく、名古屋市内を楽しめることをも意図している。

 地域社会のストックとして十分な可能性を持つこの場所を、愛知万博の開催を機に、地域社会の再構成を目的としたプロジェクトを名古屋建築会議の活動の一環として行うものとする。