■みどりの引越し
■提案者
武藤隆/名古屋建築会議・NAC
■提案場所
すべてのどんぐりひろば
■提案の概要
愛知万博開催決定後、オオタカや環境問題などでの紆余曲折があり、
現在の会場計画に落ち着いたのは広く知られるところだが、
その瀬戸会場の面積に匹敵する空地が名古屋市内にあり、
ほぼ放置されていると言ったら驚きだろうか?
何も工場跡地や再開発用地というわけではなく、どんぐりひろばがそれである。
この全てのどんぐりひろばにクローバーなどの種を蒔き、
愛知万博瀬戸会場と同じだけの面積を緑化し、
日常的に使われることが少なく、地域の中で忘れ去られた貴重な空地を緑化することで再生する。
つくらなくても良かったかも知れない場所につくられ、万博会場として使われる瀬戸会場と、
何かをつくろうとしないことで結果的につくられ、万博が行われていても一切使われないどんぐりひろば。
この2つの15haの「自然」を比較することで、
つくる事とつかう事の意味を問いかける提案である。