どんぐりひろばプロジェクト・プロジェクト編 -10ページ目
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プロジェクトの概要

 どんぐりひろばプロジェクトとは、2005年の愛知万博期間中に、名古屋建築会議が企画する、名古屋市内に点在するどんぐりひろばをパヴィリオン化し、地域社会の再構築を目指すプロジェクトである。

 まずプロジェクト全体の核となるどんぐりひろばを2ヶ所設定し、プロジェクト全体の概要説明の展示と、分布を示す地図を市民に配布する。また、数回のイベントを実施する。

 次に重点的なプロジェクトを行うどんぐりひろばを50ヶ所程度設定する。ここでは、インスタレーションや工作物を作成し展示を行う。作品はそれぞれの地域の生活に密着したものとし、子供を含む地域の人々が作品に触れたり、この場を利用することによって、どんぐりひろばの存在を改めて考え直すきっかけとなる。また、各アーティストが独自に各会場において作品を使ったイベントを行う。

 さらに名古屋市内に点在するどんぐりひろば497カ所すべてを緑化し、日常的に使われることが少なく、地域の中で忘れ去られた貴重な空地を再生する。また、万博に参加する国の国旗を掲げたり、その国の遊びを体験するイベントを開催することで、万博会場だけではない万博と地域の関係を見直す契機とする。

 以上のプロジェクトを総覧できる地図及びプロジェクトの主旨を説明するパンフレットを作成し、市内の主要な観光地や散歩ルートなどを包含したルートで、どんぐりひろばを巡回できるものとして、万博来訪者が会場だけではなく、名古屋市内を楽しめることをも意図している。

 地域社会のストックとして十分な可能性を持つこの場所を、愛知万博の開催を機に、地域社会の再構成を目的としたプロジェクトを名古屋建築会議の活動の一環として行うものとする。

名古屋建築会議とは?

1 設立の経緯
名古屋建築会議[NAC:Nagoya ArchitectualConference]は、名古屋で活動する建築家、批評家、研究者、教員、行政職員、アーティスト、学生等が、名古屋に関して自由に語り合える「場」として始められた。
そこで共有されているのは
・ポテンシャルを発揮しきれていない名古屋の現状を把握し、それに対してアクションを起こす。
・建築・町並み・街づくりを通じて名古屋を面白くする(活性化する)。
といった意識である。
この会では、地域の人々に対し、さらには全国へ向けて、名古屋という都市に関する情報や提案を発信し、名古屋の建築や都市景観への意識を高め、議論の契機となるような活動を目指している。

2 活動内容及び実績等
大名古屋論:あいまいな名古屋の都市像をフィールドワークによって明らかにして行く試み。
「ダンボール・ハウス」「パラサイトアーキてくちゃ」「ヴォイド・シティ」「アングラ・シティ」などの
テーマが取り上げられている。
現在、雑誌「10+1」(INAX出版)で連載中。

大名古屋展:上記の大名古屋論がサーベィやリサーチ中心であるのに対して、
同じテーマに対して「パラサイト」という方法で作品を制作する提案型の展覧会。
第一回目は、愛知芸術文化センター地下2階アートスペースXを会場とし、平成15年12月9日(火)から12月14日(日)の会期で開催した。毎年方法を変えながら、開催していく予定。

勝手にプロジェクト:都市の中に遍在する「場所のポテンシャルを生かし切れていない場所」に着目し、そこに依頼されてもいないのに「勝手に」提案をしてしまうプロジェクト。
一般市民や土地の持ち主・管理者、行政などにプレゼンテーションすることで、現在の都市のあり方を考える契機とする。
「円頓寺商店街活性化プロジェクト」などが進行中。

その他、名古屋を活性化するための様々な活動を展開中である。

どんぐりひろばプロジェクトとは?

どんぐりひろばプロジェクトとは、2005年の愛知万博期間中に名古屋建築会議が企画する、名古屋市内に点在するどんぐりひろばをパヴィリオン化するプロジェクトである。

どんぐりひろばとは?

どんぐりひろばとは、名古屋市が地域住民の要求をもとに、幼児などの遊び場を確保するために設置し、住民が管理・運営しているひろばである。
もとは私有地や公有地であるが、所有者に事情がある場合に限り、期限を定めて開放しており、その間固定資産税、都市計画税などは免除されるしくみになっている。
現在、その総数は497ヶ所であり、総面積は146,350㎡にもなる。
都心部と市周縁部にはほとんど存在せず、ドーナツ状に分布しているのが特徴である。

http://www.maing.co.jp/maimai/nagoyakou/nagoya2004/n2004_040403.htm
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